対象バージョン: EC-CUBE 4.3.1-p1(エックスサーバーの簡単インストールで入るバージョン)。料金・特典は、2026年10月10日時点の公式サイトの情報です。申し込み前に、公式サイトで最新の情報を確認してください。
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EC-CUBEで自分のお店を作るには、まず「サーバー」を借りる必要があります。でも、レンタルサーバーはたくさんあって、どれを選べばいいのか分かりにくいですよね。
この記事では、EC-CUBE 4を動かすためのサーバーの選び方と、私が実際に契約して、EC-CUBEのインストールまで確認した「エックスサーバー」を紹介します。
なお、検証したのは、エックスサーバーだけです。ほかのサーバーは、実際には試していません。
この記事で分かること
- EC-CUBE 4を動かすために、サーバーに必要な条件
- サーバーを選ぶときの、5つのポイント
- エックスサーバーで、実際に確認できたことと、注意点
- 運営で気をつけたい、安全面のポイント
そもそも、レンタルサーバーとは
ネットショップのデータや画面を置いておく、インターネット上の「場所」を借りるサービスです。EC-CUBEは、自分で用意したサーバーの上で動かします。
月額の費用がかかりますが、そのぶん、自分のお店のデータを自分で管理できます。
EC-CUBE 4に必要な条件
サーバーを選ぶときは、まず、EC-CUBE本体の動作環境を確認します。EC-CUBE 4.3の公式の動作環境は、次のとおりです。
| 項目 | EC-CUBE 4.3の公式の動作環境 |
|---|---|
| Webサーバー | Apache 2.4(mod_rewrite と mod_ssl が必要) |
| PHP(プログラムを動かす仕組み) | 8.1〜8.3 |
| データベース | MySQL 8.0〜8.4(InnoDB が必要)、または PostgreSQL 12〜16 |
出典: EC-CUBE 4 開発ドキュメントの「動作環境」(2026年10月10日に確認)。EC-CUBEのバージョンによって、対応するPHPやデータベースが違います。使うバージョンの表を、確認してください。
データベースの「MariaDB」について
エックスサーバーのデータベースは、MySQLの仲間の「MariaDB」です。公式の動作環境のページには、MariaDBの記載がありません。ただし、エックスサーバーの公式マニュアルでは、EC-CUBE 4の簡単インストールの動作環境として、MariaDBが案内されています。今回の検証でも、EC-CUBE 4.3.1-p1が動作しました。
自分でサーバーを選ぶときは、「簡単インストールがある」「動作確認の記載がある」サーバーを選ぶと、安心です。
そのほかに、あると安心なこと
- 文字コードがUTF-8(エックスサーバーのマニュアルでは、UTF-8に設定するよう案内されています)
- 無料でSSL(通信の暗号化)が使える
サーバーを選ぶ、5つのポイント
- EC-CUBEの「簡単インストール」があるか
自分でファイルを用意しなくても、クリック操作で入れられると、手間が大きく減ります。 - PHPとデータベースが、EC-CUBEの動作環境に合っているか
上の表の条件です。MariaDBなど、公式の表にない種類は、サーバー側の動作確認の記載があるかを見ます。 - 無料でSSLが使えるか
お店のURLを、安全な「https」にするために必要です。 - 契約期間と、支払い方法
月払いか、まとめ払いか。解約したときの扱いも確認します。 - 独自ドメインの特典の条件
「無料」でも、更新のときに条件がつくことがあります。
「無料のサーバー」は、おすすめしません。広告が出る、速度が遅い、容量が少ないなど、お店の運営には向かないことが多いためです。
エックスサーバーで確認できたこと
エックスサーバーを契約して、EC-CUBE 4を実際にインストールしました。確認できたことを、書きます。
実際に確認できたこと
- EC-CUBEの「簡単インストール」がある: サーバーの管理画面(サーバーパネル)の「ホームページ」の中に、「EC-CUBE簡単インストール」のメニューがありました。
- 入ったバージョンは、EC-CUBE 4.3.1-p1でした。
- 動作環境: 管理画面の「システム情報」で確認すると、PHPは8.3.33、データベースはMariaDB 10.11.18、WebサーバーはApacheでした。PHPは、公式の条件(8.1〜8.3)に合っています。MariaDBは、公式の表にない種類ですが、EC-CUBE 4.3.1-p1が動作しました。
- 無料のSSLが使える: インストールしたショップのURLが、「https」で表示されました。
インストールの手順は、次の記事で、画面つきで紹介します。
公式サイトで確認できたこと(2026年10月10日時点)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 初期費用 | 0円 |
| 月額(スタンダードプラン) | 36か月契約: 月693円〜(キャンペーン価格。通常は月990円) 24か月契約: 月836円(通常は月1,045円) 12か月契約: 月990円(通常は月1,100円) 6か月契約: 月1,210円 3か月契約: 月1,320円 |
| 支払い | 契約期間分の、一括前払い。月払いはありませんでした |
| 無料お試し | 10日間 |
| 独自ドメイン | 12か月以上の契約で1つ、24か月以上の契約で2つが無料。申し込みの画面で、条件を確認してください(以前のキャンペーンでは、「自動更新の設定」が条件になっていました) |
| 簡単インストールのサポート | インストール後の設定、カスタマイズ、アップデートは、サポートの対象外 |
※キャンペーン価格は、2026年10月5日〜11月4日の期間のものです。
プランの選び方
エックスサーバーには、スタンダード・プレミアム・ビジネスの3つのプランがあります(2026年10月10日に、公式の料金ページで確認)。
| 項目 | スタンダード | プレミアム | ビジネス |
|---|---|---|---|
| 月額(36か月契約) | 693円(通常990円) | 1,386円(通常1,980円) | 2,772円(通常3,960円) |
| 月額(12か月契約) | 990円(通常1,100円) | 1,980円(通常2,200円) | 3,960円(通常4,400円) |
| ディスク容量 | 500GB | 600GB | 700GB |
| 独自ドメインの無料特典 | 12か月契約で1つ、24か月以上で2つ(12か月未満は対象外) | どの契約期間でも2つ | どの契約期間でも2つ |
| 設定おまかせサポート | 有料 | 有料 | 無料 |
今回の検証は、スタンダードプランで行い、EC-CUBE 4.3.1-p1が動作しました。個人で小さく始めるなら、まずはスタンダードから始めるのがよいと思います。
- 契約期間は、12か月以上がおすすめです。 月額が安くなり、スタンダードでも独自ドメインの無料特典の対象になります。
- サーバーの設定を自分で行うのが不安な場合は、「設定おまかせサポート」が無料になるビジネスプランも選択肢です。ただし、サポートの範囲にEC-CUBEの設定が含まれるかは、確認できていません。申し込む前に、公式サイトで確認してください。
気をつけたいところ
- 料金は、まとめ払いです。いちばん短い3か月契約でも、1回で約4,000円かかります。
- 簡単インストールには、サポートがありません。入れたあとは、自分で調べる必要があります。
- 簡単インストールで入るのは、サーバー側が対応しているバージョンです。EC-CUBEの開発元は、新しいバージョン(4.4)を予定していると発表していますが、2026年10月10日時点では、まだリリースされていません。
ほかのサーバーを選ぶときは
エックスサーバー以外を選ぶ場合も、上の「5つのポイント」で確認すれば、選べます。
- 公式サイトの料金ページで、PHPとデータベースのバージョンを確認する(MariaDBの場合は、EC-CUBEの動作確認の記載があるか)
- EC-CUBEの簡単インストールがあるかを確認する(ない場合は、手動でインストールします。少し手間がかかります)
- ドメイン無料の特典は、条件を、よく読む(更新のときや、解約したときの扱い)
たとえば、「お名前.comレンタルサーバー」の料金ページ(2026年10月10日に確認)には、次のように書かれています。私は、このサーバーを試していません。公式ページに書かれていた内容だけを、紹介します。
| 項目 | 内容(公式の料金ページより) |
|---|---|
| 初期費用 | 0円 |
| 月額 | 申し込んだ月は無料。2か月目から、月2,398円(料金ページには「最低利用期間はありません」と記載)。月ごとの支払いができる |
| 契約期間ごとの月額 | 6か月: 月1,188円 / 12か月: 月1,078円 / 24か月: 月990円 / 36か月: 月891円 |
| 無料のSSL | あり(AlphaSSL) |
| 独自ドメイン(1つ目) | 取得に1円。対象のドメイン(.com、.net など。プレミアムドメインは除く)は、更新が無料 |
| 独自ドメイン(2つ目) | .comだけが対象。契約の翌月に届くクーポンを、期限内に使って取得し、サーバーに追加する必要がある。ほかのドメインにクーポンを使うと、更新無料の対象外になる |
| ドメインの条件 | 更新無料は、サーバーを使っている間。更新後12か月以内に解約すると、更新費用の実費を請求される |
| 支払い方法 | クレジットカード、銀行振込、コンビニ払い、請求書払い、口座振替 |
※同じお名前.comの「キャンペーンページ」(ドメインとサーバーの同時登録の案内)には、「無料期間を除き、3か月間の最低利用期間を設定しています」と書かれています(2026年10月10日に確認)。公式のページによって案内が違うので、申し込み画面で、最低利用期間の条件を確認してください。
PHPのバージョン、データベース、EC-CUBEの簡単インストールの有無は、この料金ページには書かれていませんでした。選ぶ場合は、公式サイトで、これらを必ず確認してください。
月ごとに支払いたい場合は、お名前.comのような、月払いのあるサーバーが選択肢になります(まとめ払いより、月額は高くなります)。
運営で気をつけたい安全面
ブログと同じサーバーに置かないほうが安全
WordPressなどのブログと、EC-CUBEを同じサーバーに置くと、ブログの弱点から、お店の管理画面に入られる危険が高まります。実際に運営するなら、ネットショップだけを置くサーバーを、別に用意するほうが安全です。
ドメインの条件は、よく確認する
「無料ドメイン」には、更新時の条件がつくことが多いです。他社に乗り換えるときの、ドメインの移管費用も、事前に確認してください。
まとめ
- EC-CUBE 4.3には、Apache 2.4、PHP 8.1〜8.3、MySQL 8.0〜8.4(またはPostgreSQL 12〜16)の環境が必要(公式の動作環境より)
- サーバーは、「簡単インストールの有無」「PHPとデータベースのバージョン」「SSL」「契約期間と支払い」「ドメインの条件」で選ぶ
- エックスサーバーでは、EC-CUBE 4.3.1-p1の簡単インストールを、実際に確認できた
- ブログとネットショップは、別のサーバーに置くほうが安全
- 料金・特典は変わりやすいので、申し込み前に必ず公式サイトで確認する
次の記事では、実際にEC-CUBE 4をレンタルサーバーにインストールして、初期設定とセキュリティ対策まで進めます。

