④EC-CUBE 4をレンタルサーバーにインストールする手順|初期設定とセキュリティ対策まで

構築手順

対象バージョン: EC-CUBE 4.3.1-p1(2026年10月10日に、エックスサーバーの「EC-CUBE簡単インストール」で検証しました)

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EC-CUBEを使うには、まず自分のサーバーにインストールする必要があります。難しそうに聞こえますが、エックスサーバーの「簡単インストール」を使えば、クリック操作で進められます。

この記事では、実際にインストールして、最低限のセキュリティ対策を入れるまでを、画面つきで紹介します。

なお、この記事で作った環境は、検証用です。記事を書き終えたあとに削除します。実際にお店を開く場合は、ここで紹介する内容に加えて、さらに対策が必要です。

→ エックスサーバーの公式サイトを見る

この記事で分かること

  • EC-CUBEのインストール手順(簡単インストール)
  • インストールされたバージョンと、動作環境の確認方法
  • 管理画面のURL変更・接続設定と、2段階認証の設定
  • 基本設定について、どこを見ればいいか

事前に用意するもの

  • レンタルサーバーの契約(この記事では、エックスサーバーを使います。選び方は前の記事で紹介しています)
  • 独自ドメイン
  • スマートフォン(2段階認証のアプリを入れるために使います)
  • パスワードを安全に保存できる、パスワード管理アプリ

1. お店のアドレス(ドメイン)を用意する

ショップには、お店のアドレス(ドメイン。例: example.com)が必要です。サーバーを契約するときに、独自ドメインが無料になる特典がある場合があります(条件は、サーバーによって違います。くわしくは、前の記事を参照してください)。

新しく取ったドメインに、そのままEC-CUBEを入れる場合は、特別な準備は、いりません。次の「2. 簡単インストール」に進んでください。

すでに、ブログなどが使っているドメインに入れたい場合

ブログのアドレス(example.com)は、すでにブログが使っているので、同じ場所にEC-CUBEは入れられません。この場合は、shop.example.com のようなサブドメインを作って、そこに入れます。サーバーパネルの「サブドメイン設定」などから、作成できます。

なお、同じサーバーの中に置く限り、サブドメインに分けても、完全に分離されるわけではありません。安全面を重視するなら、ネットショップだけを置く、別のサーバーを使います(くわしくは、前の記事の「運営で気をつけたい安全面」を参照)。

この記事の検証では、ブログが使っているドメインの、サブドメインに入れました。検証が終わったら、削除します。

2. 簡単インストールでEC-CUBEを入れる

サーバーパネルの「ホームページ」の中にある、「EC-CUBE簡単インストール」を開きます。

サーバーパネルの「EC-CUBE簡単インストール」メニュー
サーバーパネルの「EC-CUBE簡単インストール」メニュー

「新規インストール」を押すと、入力画面が出ます。

新規インストールの入力画面
新規インストールの入力画面

入力する内容は、次のとおりです。

項目入力する内容
対象ドメインEC-CUBEを入れるドメイン
EC-CUBEバージョン自動で表示されます(今回は4.3.1-p1)
ショップURLEC-CUBEを入れるアドレス(ドメイン)。この記事の検証では、サブドメインを使いました
ショップ名好きな名前(今回は「テスト」)
メールアドレス連絡用のアドレス
管理画面ログインID推測されにくいもの
管理画面パスワードパスワード管理アプリで作った、長く複雑なもの
データベース「自動でデータベースを生成する」

ここで決めたログインIDとパスワードは、パスワード管理アプリに必ず保存してください。

入力したら、「インストールする」を押します。完了すると、一覧にショップが表示されます。

インストール後の一覧
インストール後の一覧

注意: 簡単インストールには、サポートがありません

エックスサーバーの公式マニュアルには、インストール後の設定、カスタマイズ、アップデートに関するサポートはない、と書かれています。困ったときは、自分で調べる必要があります。

3. インストールされたバージョンを確認する

管理画面にログインして、「設定」→「システム設定」→「システム情報」を開くと、バージョンを確認できます。

システム情報の画面
システム情報の画面

今回の環境は、次のとおりでした。

項目内容
EC-CUBE4.3.1-p1
PHP8.3.33
データベースMariaDB 10.11.18
WebサーバーApache

EC-CUBEの開発元は、新しいバージョン「4.4」を予定していると発表していますが、2026年10月10日時点では、まだリリースされていません。簡単インストールで入るのは、サーバー会社が対応しているバージョンです。最新版が必要な場合は、手動でインストールする方法もあります。

4. 管理画面にログインする

インストールが終わったら、管理画面にログインします。管理画面のURLは、初期状態では誰でも推測できる名前になっています(今回は administrator でした)。

管理画面のログイン画面
管理画面のログイン画面

ログインすると、ホーム(ダッシュボード)が表示されます。

管理画面のホーム
管理画面のホーム

5. セキュリティ対策① 管理画面のURLと、接続設定

初期のURLのままだと、第三者に推測されやすく、ログイン画面を狙われる可能性があります。推測されにくい名前に変えておくのが基本です。

「設定」→「システム設定」→「セキュリティ管理」を開きます。

セキュリティ管理(管理画面URLの設定。初期値の状態)
セキュリティ管理(管理画面URLの設定。初期値の状態)

「管理画面URL」の欄を、推測されにくい英数字(8文字以上がおすすめ)に書き換えて、「登録」を押します。

変更後は、新しいURLでログイン画面が表示されること、古いURLが表示されなくなることを、確認してください。新しいURLは、パスワード管理アプリに保存しておきます。

IP制限について

同じ画面には、「IP制限」の設定もあります。特定の場所からしか管理画面に入れないようにする機能です。ただし、自宅のIPアドレスは、変わることがあります。変わると、自分も入れなくなるので、固定のIPアドレスを使っていない場合は、無理に設定しないほうが安全です。

同じ画面の「接続設定」も確認する

セキュリティ管理の画面の一番下に、「接続設定」があります。

接続設定の画面
接続設定の画面
項目内容
SSLを強制チェックを入れると、http(暗号化されていない接続)で来たアクセスを、https(暗号化された接続)に切り替えます。チェックを入れたままにします
信頼できるホスト名(必須)設定したホスト名以外でのアクセスを、拒否します。自分のショップのドメインだけを入力します

「信頼できるホスト名」は、「正規表現」という書き方で入力します。今回の検証環境では、次のように入力しました。

^shop-test\.example\.com$

※ shop-test.example.com の部分は、例です。自分のショップのドメインに置き換えてください。ドット(.)の前に、バックスラッシュ(\)を付けるのがポイントです。日本語のキーボードでは、¥ のキーで入力できます。

ここを間違えると、自分もショップや管理画面に入れなくなることがあります。入力したら、画面を閉じる前に、別のタブで、ショップと管理画面が開けるか確認してください。

6. セキュリティ対策② 2段階認証を設定する

IDとパスワードが漏れても、すぐには入られないようにするための仕組みです。スマートフォンの「認証アプリ」(Google Authenticatorなど)で、ログインのたびに6桁の数字を入力します。

「設定」→「システム設定」→「メンバー管理」を開きます。一覧の「2段階認証」の列が「無効」になっています。

メンバー管理の一覧
メンバー管理の一覧

自分の行の鉛筆マーク(編集)を押し、「2段階認証」のスイッチを有効にして、「登録」を押します。

2段階認証のスイッチ(無効)
2段階認証のスイッチ(無効)
2段階認証のスイッチ(有効)
2段階認証のスイッチ(有効)

そのあと、認証の画面が出ます。表示されたQRコードを、スマートフォンの認証アプリで読み取り、表示された6桁の数字を入力すると、設定が完了します。

注意

  • QRコードは、他の人に見せないでください。見られると、認証アプリを複製されてしまいます。スクリーンショットを撮った場合は、使い終わったら削除します。
  • スマートフォンを失くすと、管理画面に入れなくなります。実際にお店を運営するときは、復旧の手段を考えておく必要があります。

7. 基本設定は、公式マニュアルで確認する

お店の名前、住所、特定商取引法の表記、税率、支払方法、配送方法などは、「設定」の中の「店舗設定」で行います。

細かい手順は、公式の「EC-CUBE 4 管理・運用マニュアル」で確認するのが確実です。管理画面のホームにも、リンクがあります。

本で読みたい方には、「EC-CUBE公式ガイドブック(Ver4.3対応)」があります。

特定商取引法の表記について

実際にお店を開くときは、特定商取引法にもとづく表記が、法律で必要です。事業者の名前、住所、電話番号などを、サイトに表示します。この記事の検証環境では、実在の情報は入れていません。実際に運営する場合は、必ず正しい内容を入力してください。

検証が終わったら

この記事の環境は、検証用です。記事を書き終えたあとは、サブドメインと、EC-CUBEのデータを削除します。実際に使わない環境を、放置しないことも、セキュリティ対策のひとつです。

まとめ

  • エックスサーバーの簡単インストールなら、クリック操作でEC-CUBE 4を入れられる
  • バージョンは、管理画面の「システム情報」で確認できる(今回は4.3.1-p1)
  • 最低限の対策として、管理画面のURL変更、接続設定(SSLの強制・信頼できるホスト名)、2段階認証を設定する
  • 基本設定は、公式マニュアルで確認する
  • 安全面を重視するなら、ブログとネットショップは、別のサーバーに置く(同じサーバーなら、サブドメインに分けると管理はしやすいが、完全には分離されない)

次の記事では、EC-CUBEの見た目(色など)を、AIに手伝ってもらって変更してみます。