①個人でECを始めるなら、EC-CUBE × AIがおすすめな理由【EC-CUBEを使う、現役の開発者が解説】

EC-CUBE × AI

対象バージョン: EC-CUBE 4.3系(検証した環境は、4.3.1-p1)。内容は、2026年10月10日時点の情報です。

「自分の服を売るお店を、自分のサイトで持ちたい」。そう思ったとき、どんな方法があるのでしょうか。

この記事では、EC-CUBEとAIを組み合わせて、自分のECサイトを作る方法を、おすすめする理由をお話しします。ただし、「誰にでも簡単です」とは言いません。手間がかかる点も、正直に書きます。

この記事で分かること

  • 自分のECサイトを持つ主な方法と、EC-CUBEの立ち位置
  • EC-CUBEをおすすめする理由と、向いていない人
  • AIを使うと楽になる部分と、楽にならない部分
  • このブログで、これから何を書いていくか

はじめに:このブログについて

このブログでは、EC-CUBEとAIを組み合わせた作り方を、実際に試した内容にもとづいて書いていきます。

なお、私自身がEC-CUBEでお店を運営しているわけではありません。そのため、売上や集客の話は体験談としては書かず、「構築してみた」「検証してみた」という形で紹介します。

先に、検証して分かったこと

このブログの記事を書くために、実際に、EC-CUBEを入れて、AIに手伝ってもらいました。結果を、先に少しだけ紹介します。

  • レンタルサーバー(エックスサーバー)の「簡単インストール」で、EC-CUBE 4.3.1-p1を入れられました。クリック操作で進められます。ただし、入れたあとのサポートはありません。
  • 管理画面のURLの変更と、2段階認証を設定しました。最低限の安全対策として、おすすめです。
  • ChatGPTの無料版に頼んで、ヘッダーとボタンの色を変えられました。バージョンと画面のHTMLを伝えたほうが、範囲を絞れました。ただし、画面で確かめて、直してもらう作業が必要でした。

くわしくは、このブログの記事で紹介します(下の「このブログで扱う内容」を参照)。

自分のECサイトを持つ方法

自分のお店を持つ方法は、大きく分けて3つあります。

方法例特徴
ネットショップ作成サービスBASE、STORES申し込めばすぐに始められる。手軽な分、デザインや機能の自由度は限られる
海外発のECプラットフォームShopify機能が豊富で、アプリで機能を足せる。月額費用や手数料がかかる
自分でサーバーを借りて作るEC-CUBE自由度が高い。サーバーの契約や管理が必要

※料金や手数料は変わりやすいので、ここでは金額を書きません。比較は、次の記事で、公式サイトの情報を確認して詳しく書いています。

EC-CUBEをおすすめする理由

EC-CUBEは、ソースコードが公開されている、オープンソースのECシステムです。おすすめしたい理由は3つあります。

1. 自由度が高い

デザインや機能を、自分の好きなように変えられます。たとえば、服のサイトなら、サイズやカラーの見せ方、商品ページの見た目などにこだわれます。

実際に、管理画面の「CSS管理」から、ヘッダーやボタンの色を変えられました(⑤の記事で紹介しています)。

2. 自分のお店として育てられる

サーバーも自分で用意するので、サービスの方針変更や、料金の改定に左右されにくくなります。

3. 日本語の公式情報がそろっている

公式の「EC-CUBE 4 管理・運用マニュアル」や、開発者向けのドキュメントがあります。書籍の「EC-CUBE公式ガイドブック」(Ver4.3対応)も出ています。また、決済サービスは、「プラグイン」という追加の部品で入れる仕組みで、管理画面でも紹介されています。

ただし、手間もかかります

正直に書くと、EC-CUBEには次のような手間があります。

  • サーバーとドメインの契約が必要
  • インストールや初期設定が必要(簡単インストールがあっても、入れたあとのサポートはありません)
  • 管理画面のURLの変更や、2段階認証など、セキュリティ対策を自分で行う必要がある
  • バージョンアップを、自分で行う必要がある

「手間をかけずに、とにかく早く始めたい」という方には、BASEやSTORES、Shopifyのほうが向いています。無理にEC-CUBEをおすすめはしません。

AIを組み合わせるとどうなるか

そこで役立つのが、ChatGPTやClaudeなどのAIです。

楽になる部分

  • 見た目(色など)を変えるための、コードの下書きを作る
  • 商品の説明文の下書きを作る
  • エラーが出たときに、原因の候補を調べる

楽にならない部分

AIは便利ですが、万能ではありません。

実際に、ChatGPTの無料版に、色の変更を頼んだところ、最初の回答では、頼んでいないボタンの色まで変わりました。バージョンと画面のHTMLを伝えると、範囲を絞れましたが、今度は、文字が白い枠の中で見えなくなる問題が出ました。画面を見て、問題に気づき、具体的に伝え直す作業は、人が行う必要がありました。

AIは、画面の実際の作りを知らないまま答えるため、実際の構造と合わないことがあります。AIのコードは、「下書き」と考えて、画面で確かめるのが大事です。

このブログでは、AIが間違えた例と、その直し方も、一緒に書いていきます。

なお、EC-CUBEの開発元は、AIに対応した新しいバージョン「4.4」を予定していると発表していますが、2026年10月10日時点では、まだリリースされていません。リリースされたら、このブログでも、試した内容を紹介します。

商品説明文をAIで作るときは、景品表示法にも気をつけてください。根拠のない「絶対に」「必ず」といった表現は使わないようにしましょう。

こんな人に向いています

向いている人

  • 自分のお店のデザインや機能に、こだわりたい
  • 少し時間をかけて、仕組みを学ぶのが苦にならない
  • 長く続けるお店として育てたい

向いていない人

  • とにかく早く、手間をかけずに始めたい
  • サーバーやセキュリティの管理をしたくない

向いていない場合は、BASE、STORES、Shopifyなどを検討してみてください。

このブログで扱う内容

まずは、EC-CUBEのサーバー選びからインストール、AIでのカスタマイズまでを、順を追って紹介していきます。続きは、トップページで公開順に読めます。

そのあとも、AIでEC-CUBEのテンプレート(Twig)を直す話など、試した内容を、順に紹介していく予定です。有料版のAIを使うと結果がどう変わるか、EC-CUBEの公式GitHubの情報を読ませて修正を頼むとどうなるかなど、気になっているテーマもいくつかあります。試せたら、このブログで紹介します。

まとめ

  • EC-CUBEは、自由度が高く、自分のお店として育てやすい
  • 手間はかかるので、向いている人と向いていない人がいる
  • AIで楽になる部分があるが、間違いもあるので、画面で確かめながら使う

次の記事では、EC-CUBE、Shopify、BASE、STORESの違いを詳しく比べます。